2023年度入学生よりカリキュラムが変わりました
情報を科学し、未来を切り拓く。
新しい知識・情報・技術が、社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増している社会で生き、 そして社会を創っていくための力を育てる情報教育と、教育効果をさらに向上させるために情報通信技術(ICT) の教育への活用が求められています。これらを学校の外から支える人を育てます。
めざす仕事
- 最先端の ICT を活用した情報通信システムや教育用ソフ トウェア、デジタル教材を開発し、学校の外から教育を 支援する仕事(Yahoo、電通国際情報サービス、ソニー、 サイバーエージェント、KDDI 等に就職しています)
- 教育現場における情報教育や ICT 活用を支援、指導する仕事(ICTコーディネータ、ICT支援員、ICTインストラクター等)
- これからの情報教育や教育への ICT 活用を担う教育者を 育てる仕事(大学院進学後に大学教員、企業研究者等)
- 大学院は、教育支援協働実践開発専攻教育AI 研究プ ログラムが主な学内進学先となります。
情報教育コースの目指すところ
ICT の発展と社会への浸透に伴い、教育においても情報化への対応が必須となってきています。学習指導要領では、情報活用能力を学習の基盤となる資質・能力として位置付けており、情報教育はますます重要になってきています。また、教師によるICT 機器の活用に加え、情報教育を円滑に行うためにも、教科等の学びを効果的・効率的にするためにも、児童生徒によるICT 機器の活用を日々の学びの中で行うことが求められています。これらの教育の情報化をより推進していくためには、児童生徒の発達や学校文化に合った情報システムや、教育的にもソフトウェアとしても完成度が高いデジタル教材の存在が重要になります。そのためIT 系企業では教育の知見を持った、教材開発企業では情報通信技術を持った人材を求めるようになっています。 さらに加えて重要になってくる人材が、教育と情報通信技術の両方の知見を有し、教師や他の教育支援者と協働して子どもたちの学びを作り上げていく人材(教育× ICT支援人材)です。情報教育コースでは、これらの職種の人材、そしてそれらの分野を支える研究者の卵を育てることを目標としています。
4 年間の学び
情報教育コースでは、B 類の情報コースの学生と共に、1 年次に計算機システムの仕組み、プログラミングやアルゴリズム、情報科学の基礎、これからの学びの土台となる数学を学んだ後、2年次以降ではオペレーティングシステム、情報システム、ネットワークシステム、計算機ハードウェア、コンパイラ、HCI、情報メディアなど情報科学・情報工学の専門的な内容を学んでいきます。3 年次では,データ分析や知識処理など,今注目されているAI・データサイエンスについても学びます。 加えて、学校現場と協働して様々な現代的教育課題の解決を支援できる人材を養成する教育支援課程の目的に沿って、E 類 の他のコースの学生と共に教育支援の基本知識と方法論を学びつつ、初等中等教育における情報教育とICT活用について体系的に理論と技能を学び、教育現場におけるフィールドワークを通して、教育情報化支援の実践的な力を磨いていきます。 3 年次からはB 類情報コースの学生と共に研究室に所属し、研究室それぞれの専門分野における研究手法を学んで、4年次には卒業研究に取り組みます。卒業研究としては、授業や学習を支援するソフトウェア・ハードウェアの開発研究、情報教育とICT活用に関する実践研究やカリキュラム開発など様々なテーマに取り組んでいます。
先輩からのメッセージ
社会の情報化が進む中、教育の現場やその支援においても ICT の重要度が増しています。情報教育コースでは教育と 情報の両方を学び、ICT を用いて教育をどのように支援で きるかを探究します。講義では教育系と情報系両方の科目 を学んでいきます。情報系科目は工学部にも引けを取らな い内容だと思います。また授業の中にはICT を用いた問題 解決や、教育を支援するソフトウェアのチーム開発など実 践的な活動もあり、ソフトウェア開発のスキルだけでなく、 協調性や主体性など社会に出てから必要とされる能力を養 うことができました。完成までには様々な壁が立ちふさが りましたが、メンバーで協力して乗り越え、一つのソフト ウェアを作り上げた達成感はとても大きかったです。情報 教育コースには皆さんが学びたいことを学ぶための環境が 整っていると思います。この環境を活用し、みなさんの可 能性を広げてみませんか。 (山口秀敏 4 年)
特色ある科目
ソフトウェアシステムと教育支援、教育情報化論、教育情報 化支援論、教育情報化支援教材論、教育情報化支援フィール ドワーク実習、コンピュータシステム概論、オペレーティン グシステム論、情報システム、HCI、情報デザイン論、デー タ分析とコンピュータ論、知識処理と人工知能論